ヨーロピアンバーミーズは、その名前が示す通り「ヨーロッパで発展したバーミーズ」です。ミャンマー(旧ビルマ)にルーツを持ちながら、20世紀にイギリスをはじめとしたヨーロッパ各国で独自の発展を遂げた猫種です。
ヨーロピアンバーミーズの起源と名前の由来
ヨーロピアンバーミーズのルーツは、ミャンマー(旧ビルマ)に暮らしていた猫たちにあります。「バーミーズ(Burmese)」という品種名は、原産地のビルマ(Burma)に由来しており、「ビルマの猫」を意味します。ヨーロピアンバーミーズは、そのバーミーズをヨーロッパで独自に発展させた系統として、「ヨーロッパのバーミーズ」という意味でこの名が付けられています。
バーミーズ全体の歴史は、1930年代にアメリカへ渡った1頭の猫に始まります。ミャンマーからアメリカの生物学者ジョセフ・トンプソン博士のもとへ渡った「ウォン・マウ(Wong Mau)」という名のこげ茶色の猫が、今日のバーミーズの礎を作ったとされています。ウォン・マウはシャムと交配され、その子孫の中から特徴的な濃いブラウン(セーブル)の毛色を持つ個体が選ばれ、バーミーズとして確立されていきました。
品種として確立されるまでの歴史
アメリカで誕生したバーミーズは、1940〜50年代にイギリスやヨーロッパ各国へと渡りました。しかし、ヨーロッパのブリーダーたちはアメリカンバーミーズとは異なる方針で繁殖を進めました。体型のスリム化と毛色のバリエーション拡大を重視した結果、セミフォーリン体型の引き締まったシルエットと、セーブル以外にもブルー・シャンパン・レッドなど10色以上の毛色を持つ独自の系統が確立されていきました。
イギリスのGCCF(The Governing Council of the Cat Fancy)は1950年代からこの系統を公認し始めたとされています。その後、ヨーロッパを中心に広まったこの系統はFIFe(国際猫愛好家連盟)などにも登録され、現在では世界的に認知された品種となっています。アメリカンバーミーズと区別するために「ヨーロピアン(European)」の名が冠されたことで、現在の品種名が定着しました。
日本国内での流通はまだ少なく、専門ブリーダーから迎えるのが一般的です。しかし、その美しいスリム体型と甘えん坊な性格から、国内でも根強いファンがいます。
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