アメリカ合衆国

アメリカ合衆国の国旗

アメリカ合衆国はペットの市場規模が世界一で、全体の30%以上の家庭でネコが飼育されています。
17世紀にイギリス人がアメリカへ上陸した際、多くのネコが大陸へ移り住み、現在に続くネコの子孫が誕生しました。

アメリカでは「ペットはパートナー」という考えがあり、国民の多くがネコの食事管理や健康を意識しています。
また動物愛護の意識も高く、地域の保護施設や愛護協会など、多くの団体が里親募集を行い、野良猫・捨て猫の保護を行っています。

アメリカ合衆国のネコ(33種類)

イギリス

イギリス

イギリスでは、ペットの中でネコがもっとも多く飼育されています。
古代ローマ人によってイギリスへ持ち込まれて以来、農村や家庭でネズミ退治をしながら暮らしていました。

イギリスは世界ではじめて「キャットショー」を開催した国として有名です。
1871年にロンドンのクリスタルパレスで開催されて以来、多くの国で品種の保全や普及を目的としたショーが行われています。

イギリスでは、多くのネコが放し飼いで暮らしている点が特徴です。
また、動物愛護の先進国としても有名で、飼育や販売における法令は70以上も定められています。

イギリスのネコ(14種類)

ウクライナ

ウクライナ

ウクライナはネコ好きな国として有名で、約半数の家庭がネコを飼っています。
地域でもネコが大切に扱われており、特に都市リヴィウの猫カフェは、地元の人々や観光者の癒やしの場となっています。

2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が起き、多くのネコが人々と共に避難をしました。
現在でも侵攻で苦しむネコや飼い主を救うために、世界中の人々が支援を行っています。

そんな中、ネコはウクライナにおける平和の象徴として、国民の支えになっています。
同2022年には民族衣装を着たネコの姿がSNS上に投稿され、平和を願う世界中の人々が賛同しました。

ウクライナのネコ(1種類)

エジプト

エジプトの国旗

エジプトとネコの歴史は古く、4000年前には古代エジプト人がネコを飼っていたとされています。
エジプトでは古来からネコを大切にする文化があり、守り神として信仰されていました。
現在でも博物館にて、ネコを表した絵画や銅像が展示されています。

その文化は現代にも受け継がれており、エジプト内ではネコを大事にする人が多く見かけられます。
路上ではネコ用の餌場や水飲み場が置かれており、地域全体でネコを世話する習慣が根付いています。

エジプトのネコ(2種類)

カナダ

カナダ

カナダではネコが非常に人気で、全体のうち35%の家庭がネコを飼育しています。
都市部は集合住宅が多いため室内での飼育がメインになりますが、地方では自由に外飼いをする人もいます。

カナダは留学先としても人気なため、飼い猫が留学生から人気を集めることも多いです。
また猫カフェのスタイルも特徴的で、ネコと触れ合うだけでなく、里親探しができる場所も存在します。

カナダでは、ペットショップにおける生体販売が法令で禁止されており、ネコを飼う場合は、動物保護団体やブリーダーから引き取るケースがほとんどになります。

カナダのネコ(2種類)

ケニア

ケニア

ケニアは東アフリカに位置する国です。
暑い地域なため短毛種のネコが多く、自然の中で活発に動き回る姿が確認されています。

ケニアには「ソコケの森」と呼ばれる自然保護地域があり、ネコと部族は森の中で共存していました。
ソコケの森で保護されたネコは、世界的にも人気の猫種となっています。

ケニアは都市内でも自由な雰囲気で穏やかな人が多いため、ネコも人目を気にせず、のびのびと暮らしている姿が見られます。

ケニアのネコ(1種類)

シンガポール

シンガポール

シンガポールは急激に産業が発展した国で、街中を清潔に保つために数多くの罰金をとることで有名です。
そのため都市部では野良猫も少なく、公共住宅では猫が飼えない場所もあります。
しかし現在では国民の間でも猫ブームが到来しており、猫の博物館がオープンしたり、猫カフェが流行したりと大きな盛り上がりを見せています。

シンガポールにおけるペット飼育の法令は、ヨーロッパ諸国に比べると少し遅れています。
そのため捨て猫の増加など多くの問題がありますが、現在では地域の動物愛護団体が精力的に活動しています。

シンガポールのネコ(1種類)

タイ

タイ

タイと猫の歴史は古くから存在します。
タイの前身であるシャム王国では、王族だけが飼えるネコが存在し、長きにわたり愛されていました。

また地方によっては、ネコは幸せをもたらす存在と言われ、古くから大切に扱われてきました。
現在でも多くのタイ人がネコを愛しており、路上でも野良ネコが大事にされている光景が見られます。

タイのネコは長い歴史の中で人と関係を築いてきたため、人なつっこいタイプも多いです。
動物保護に関してはまだまだ後進国ではありますが、保護団体が精力的に活動しています。

タイのネコ(3種類)

トルコ

トルコ

トルコ人はネコが大好きです。
イスラム教の「ネコは神聖な生き物」という教えが、現在でも受け継がれているためです。

傷ついた猫を保護し手術を施したり、野良猫が雨風を避けるための施設を作ったりと、地域全体でネコを大切にする動きが盛んに行われています。
首都イスタンブールではネコが自由に暮らす姿が多く見かけられ、観光者からは「猫の楽園」とまで呼ばれています。

トルコを舞台にした猫の映画が制作されたり、「トンビリ」という猫がネット上で有名になったりと、世界的にも「トルコは猫好きの国」と広く認知されています。

トルコのネコ(2種類)

ノルウェー

ノルウェー

ノルウェーでは1年の半分が冬のように寒いため、多くのネコは屋内でゆっくりと暮らしています。
ふわふわした毛のネコが多く、国内・国外を問わず人気を集めています。

ノルウェーのネコは北欧神話にも登場しており、雷神がネコを持ち上げられなかったというユニークなエピソードもあります。

ノルウェーではペットの愛護法が進んでおり、ネコを飼う際はペットショップではなく、ブリーダーや保護施設からもらうケースがほとんどです。

ノルウェーのネコ(1種類)

フランス

フランス

フランスはペットの飼育率が高く、中でもネコを飼育する人が最も多いです。

フランスにおけるネコの歴史は長く、古代ではエジプトからイタリア、そしてフランスへ渡ったと言われています。
中世ヨーロッパでは、ネコは魔女の使いとされ迫害を受けました。
しかし17世紀にフランスで「長靴をはいた猫」という民話が誕生し、ネコの名誉回復に大きく貢献しました。

現在ネコは多くのフランス人に愛されています。
パリでは外で自由に飼われているネコも多く、大事な飼い猫をカフェやレストランに連れて行くこともできます。

フランスのネコ(1種類)

ミャンマー

ミャンマーの国旗

ミャンマーは東南アジアに位置する国です。
ミャンマーの寺院では、古くからネズミ退治のためにネコが飼われていました。
現代でも仏教の「動物を大切にせよ」という教えが国民に広まっており、街やお寺ではネコがのんびりと暮らしている様子が見られます。

ミャンマーにはネコの伝説があります。
寺院で飼われていた白いネコが、襲撃を受けた瀕死の僧侶を見守るとき、女神へと姿を変貌させたというエピソードです。
以来ネコは神聖な存在として、大切に扱われています。

ミャンマーのネコ(5種類)

ロシア連邦

ロシア

ロシアはネコの飼育率で世界トップを誇り、多くの国民に愛されています。
その背景には歴史が深く関係しています。

第2次世界大戦時、ロシアでは伝染病がまん延しましたが、国外からやってきた多くのネコがネズミを駆除することで危機を救いました。
以来ロシアでは、ネコは国を救ったヒーローとして大切に扱われています。

ロシアは寒い地域なため、ネコは屋内で飼われることが多いですが、中には環境に適応し元気に外で遊び回る子もいます。

またロシアではネコにまつわる有名なエピソードも多く存在します。
かのエルミタージュ美術館では、なんと60匹の「ネコ部隊」が館内の護衛についており、世界中に「ロシアはネコ好きの国」と言わしめています。

ロシア連邦のネコ(6種類)

中華人民共和国

中華人民共和国

中国におけるネコの飼育率は現在10%ほどです。
しかし近年の急速な経済発展により、国内におけるペットブームは勢いを増しています。
現在ネコの飼育数はアメリカについで2位となります。

中国では、古来からネコは穀物を守る「稲穂の精霊」とよばれ、大切に飼われていました。
毛沢東の時代ではペットの飼育が禁止されていましたが、現代では若い女性を中心に愛されています。

中国の一部地域では猫食文化がありましたが、現在では法整備により禁止されています。
愛護法はまだまだ進んでいませんが、地域の保護団体が熱心に活動を続けています。

中華人民共和国のネコ(1種類)

日本

日本

日本のペット飼育率は高くありませんが、ペットの中でネコがもっとも人気です。歴史としては、奈良時代に中国から伝来されたと言われています。

日本では、その国民性からネコを愛する人が多く存在します。
飼い猫だけでなく、野良猫を大事に扱う姿もよく見かけられます。

現在では自宅で飼いやすいネコが人気となり、爆発的な経済効果を生み出しました。その効果は「ネコノミクス」と呼ばれるほどです。
しかし、日本はまだまだペット後進国と呼ばれています。
今後、ペットショップの問題を始めとした法整備が期待されます。

日本のネコ(1種類)