セイシェルワ
品種名
seychellois
セイシェルワ
ボディタイプ
毛種
血統登録
原産国
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セイシェルワは、1980年代にイギリスで意図的に作出された比較的新しい猫の品種です。自然発生ではなく、遺伝学の知識を持つ研究者が特定の外見的特徴を目指して計画的に生み出した点が、この品種の大きな特徴です。

セイシェルワの起源と名前の由来

セイシェルワの作出を手がけたのは、イギリスの遺伝学者パトリシア・ターナーです。1980年代、ターナーはシャムとカラードペルシャ(ハバナなど)を交配することで、白い被毛に大きな色斑を持つ独特のバイカラーパターンを実現しようとしました。この計画的なブリーディングプログラムは、遺伝学的な理論に基づいた実験的な試みでもありました。

品種名の「セイシェルワ(Seychellois)」は、インド洋に浮かぶセーシェル諸島(英語名: Seychelles)の住民または出身者を意味するフランス語に由来します。セーシェル諸島には独特のバイカラーパターンを持つ猫が生息していたとされており、ターナーはその猫たちからインスピレーションを得たと言われています。

品種として確立されるまでの歴史

セイシェルワは、イギリスで行われたブリーディングプログラムを経て、徐々に品種としての形を整えていきました。ターナーが目指したのは、シャムのエレガントな体型と社交的な性格、そしてペルシャの豊かな被毛という両品種の長所を兼ね備えた猫でした。この目標のもと、複数世代にわたる交配と選別が行われたとされています。

被毛の色斑の面積によって「セプティエム(7分の1)」「ユイティエム(8分の1)」「ヌヴィエム(9分の1)」の3タイプに分類されるという独自の基準も設けられました。この分類体系はフランス語の数詞に基づいており、ターナーがヨーロッパの猫愛好家団体を意識していたことをうかがわせます。

現在、セイシェルワはFIFe(Fédération Internationale Féline、国際猫連盟)などの団体で公認されています。一方、北米を拠点とするCFA(Cat Fanciers’ Association)やTICA(The International Cat Association)などの主要団体では公認されていないため、世界的な知名度や飼育数は限られているのが現状です。

日本での普及と現在

セイシェルワは日本国内ではほとんど流通していない非常に希少な品種です。国内でセイシェルワを専門に扱うブリーダーはほぼ確認されておらず、入手を希望する場合はイギリスやヨーロッパのブリーダーから直接輸入するのが現実的な方法となります。海外からの輸入には猫本体の費用に加えて輸送費や検疫費用が必要となるため、費用的・手続き的なハードルが普及を妨げている要因のひとつです。

一方で、インターネットを通じた情報共有が進むにつれて、海外の希少品種に関心を持つ愛好家は増えています。セイシェルワのユニークな外見と愛情深い性格が、日本でも少しずつ知られていくことが期待されます。

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