水ぶくれ(水疱)は皮膚の表皮下に組織液が溜まった状態で、猫では熱傷・低温火傷・化学物質への接触などにより皮膚組織が損傷したときに生じます。
水ぶくれが現れる主な病気・疾患
熱傷では、高温の液体・炎・電熱器具が皮膚に触れると組織が急激に損傷し、表皮下に浸出液が溜まって水ぶくれが形成されます。損傷が深くなるほど水疱は大きくなり、破れると感染リスクが急上昇します。
低温火傷は、45〜50℃前後のホットカーペットや電気毛布に長時間接触することで起こります。表面の変化が乏しいまま深部まで損傷が進み、水ぶくれが接触から数時間〜1日遅れて現れるため初期に気づきにくいのが特徴です。
化学熱傷では、酸性・アルカリ性の洗剤や漂白剤が皮膚に付着すると化学反応によって組織が壊死し、接触部位に水ぶくれや潰瘍を形成します。口周辺・肉球・脇腹など被毛の薄い部分に生じやすいです。
水ぶくれを見つけたときのチェックポイント
水ぶくれを発見したら、まず範囲と状態を確認してください。水疱が破れて赤い肉が露出している・液体が白濁または黄色みを帯びている場合は、組織の壊死や細菌感染が疑われるため直ちに受診が必要です。
低温火傷は表面が正常に見えても皮下で広範囲の損傷が進行していることがあり、水ぶくれの出現がホットカーペット等への接触から数時間〜1日遅れるケースがあります。暖房器具の近くで長時間過ごしていた形跡があるときは、水ぶくれがなくても受診を検討してください。
化学物質(洗剤・漂白剤など)が原因と疑われる場合は、まず接触部位を流水で10分以上洗い流してから動物病院へ向かってください。水ぶくれをつぶす・むやみに拭く行為は感染リスクを高めるため禁物です。水疱が小さく中身が透明で猫が患部をほぼ気にしていない場合でも、同日中に動物病院へ連絡することを推奨します。
よくある質問
猫の水ぶくれはどんな原因で起こりますか?
猫の水ぶくれの多くは熱傷(やけど)が原因です。鍋・ストーブなどによる直接熱傷のほか、ホットカーペットや湯たんぽによる低温火傷、洗剤・漂白剤などの化学物質による化学熱傷でも生じます。いずれも皮膚組織の損傷によって表皮下に浸出液が溜まることで水ぶくれが形成されます。
水ぶくれが破れた場合、すぐに病院へ行くべきですか?
はい、速やかに受診してください。水疱が破れると皮膚のバリアが失われ、細菌感染が起こりやすくなります。破れた部位を無理にふさいだり消毒したりせず、清潔なガーゼで軽く覆った状態で動物病院に連れて行きましょう。
水ぶくれができた部位を猫がなめて気にしています。どうすればよいですか?
患部をなめると水疱が破れたり細菌感染のリスクが高まります。エリザベスカラーや猫用ボディスーツで患部を保護しながら、できるだけ早く動物病院を受診してください。自己判断で人用の薬や消毒液を塗布するのは避けましょう。