エキゾチックロングヘアは、ぬいぐるみのような丸い顔とふんわりとした長毛が愛らしい猫です。その誕生の背景には、1960年代のアメリカで行われた品種改良の試みがありました。ここでは、エキゾチックロングヘアがいつ・どこで生まれたのか、名前の由来や品種公認に至るまでの歴史をご紹介します。
エキゾチックロングヘアの起源と名前の由来
エキゾチックロングヘアの誕生は、1960年代のアメリカにさかのぼります。当時、アメリカのブリーダーたちはアメリカンショートヘアにペルシャのような丸い顔と豊かな被毛を取り入れようと、両品種の交配を試みていました。この交配によって誕生したのがエキゾチックショートヘアであり、エキゾチックロングヘアはその長毛遺伝子を持つ個体から派生した品種です。
「エキゾチック(Exotic)」という名前は、それまでのアメリカンショートヘアとは一線を画す、異国情緒あふれる独特の風貌に由来するとされています。ペルシャに似た丸顔と短いマズル(鼻まわり)、そして豊かな被毛が組み合わさった姿は、従来の短毛種にはなかった「特別な見た目」として印象づけられました。
品種として確立されるまでの歴史
エキゾチックショートヘアは、1967年にアメリカのCFA(The Cat Fanciers’ Association)によって公式品種として認定されました。この認定に大きく貢献したのは、当時CFAの審査員でもあったジェーン・マンソン(Jane Manson)をはじめとするブリーダーたちです。彼女たちはペルシャ型の顔立ちを持ちながらもお手入れが比較的しやすい短毛の品種として、エキゾチックを積極的に普及させました。
一方、エキゾチックロングヘアは長毛遺伝子(ll)を両親から受け継いだ個体として生まれるものの、当初はエキゾチックショートヘアのショー規格外として扱われていました。その後、TICAをはじめとする各登録団体が長毛タイプを独立した品種として認め始め、現在ではエキゾチックロングヘアとして国際的に認知されています。CFAでは現在も「ペルシャ(ロングヘア)」として扱うケースがある一方、他の団体では独立品種として登録されており、登録機関によって取り扱いが異なります。
交配に用いられた主な品種はペルシャとアメリカンショートヘアです。その後、バーミーズやロシアンブルーなども交配に使われた時期があったとされていますが、現在は主にエキゾチック同士またはペルシャとの交配が中心となっています。
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